[小林秀雄と人生を読む夕べ]

 小林秀雄と人生を読む夕べ 

 この講座は、第一部、第二部の二部構成になっています。
 前半の第一部は、「小林秀雄山脈五十五峰縦走」と題して、小林先生の作品を五十五作、講師池田雅延が選んで各回一作ずつ読んでいきます。小林先生六十年の作品系列を池田は飛騨山脈、奥羽山脈などの山並に見立てて「小林秀雄山脈」と呼んでいますが、そのなかでもひときわ高く、美しくそびえる五十五作を特に選んで「小林秀雄山脈五十五峰」と名づけ、≪私塾レコダ l'ecoda≫の熟読翫味作としました。
 そして後半の第二部は、「小林秀雄 生き方の徴(しるし)」と題して、「考えるということ」「常識とは何か」「歴史とは何か」など、誰にとっても「いかに生きるべきか」の急所に関わる言葉を順次取り上げ、これらの言葉について小林先生はどう言われているかをお話しします。
「小林秀雄山脈五十五峰」「小林秀雄 生き方の徴」とも、より詳しくは「l’ecoda講話覚書 Ⅰ 開講にあたって」でご案内します。



令和8年5月の講座ご案内

●5月14日(木)19:00~21:00

 小林秀雄と人生を読む夕べ

   第一部 小林秀雄山脈五十五峰縦走
      第三十四峰「私の人生観」(「小林秀雄全作品」17集所収) 
                      昭和二四年(一九四九)一〇月発表 四七歳
 
「私の人生観」は、元はと言えば講演録です、しかし、講演の速記がそのまま文章化されたというものではありません、講演で話されたことを基にして全面的に書き下ろされたと言ってよく、しかも、私の人生観はこうこう、こうですと、手際よく説明するのでもありません、「人生観」の「観」という言葉はどういう歴史をもっているかを仏教の「観法」について考えることから始め、明恵上人の画像や宮本武蔵の言葉に、人間を溌剌はつらつと生かす「観」の現れを見ます。こうして小林先生に言われてみると「観」は「心眼」に近いとも思えますが、優れた画家は肉眼を鍛え、拡大した視力で物を見る、そういう画家によって描かれた海や薔薇は、見る者に視力の改革を迫ってくる……、そうも説いて、美を観る眼によって大きくひらける人生へと読者を誘います。

 なお、「私の人生観」は「小林秀雄全作品」では61頁に及んでいます、これにともない、私塾レコダの講座は次の日取りで進めます。
  4月09日、「小林秀雄全作品」第17集p.136~p.145 l.14
  5月14日、同 p.145 l.15~p.155 l.05  
  6月11日、同 p.155 l.06~p. 165 l.14
  7月09日、同 p.165 l.15~p.174 l.16
  8 月13日、 (休会)
  9月10日、同 p.174 l.17~p.193 l.17
  10月08日、同 p.189 l.12~p.196 l.16(止)
  (注)l. は「小林秀雄全作品」各ページの「行」を示しています。
*おことわり
 講座「小林秀雄と人生を読む夕べ」では第二部として「小林秀雄 生き方のしるし」と名づけたコーナーを設け、小林先生の作品全体を見渡して「批評」「無私」「思想」など私たちにも身近な言葉を小林先生はどういうふうに用いられているかを学び味わっていますが、
 上記のとおり本年5月~10月は第一部の「私の人生観」に全時間を充てることになりますので、その間、「小林秀雄 生き方のしるし」はお休みとなることをお含みおき下さるようお願いします。


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