千頭 敏史 <感想> 「『白痴』についてⅡ」

千頭 敏史
 令和五年(二〇二三)五月十八日
 <小林秀雄と人生を読む夕べ>
 「『白痴』についてⅡ」
  (「小林秀雄全作品」第19集所収)
 「直観という言葉」

 令和五年五月十八日には「『白痴』についてⅡ」のご講義を賜りありがとうございました。
ドストエフスキーの作品は、「人生如何に行くべきか」のテーマで貫かれている、そう小林先生は見ていたと言われ、端的な例として、「『罪と罰』についてⅡ」(「小林秀雄全作品」第16集所収)からの引用、「これは犯罪小説でも心理小説でもない。如何に生くべきかを問うた或る『猛り狂った良心』の記録なのである」を挙げられました。 このテーマは「白痴」にも、そして他のドストエフスキーの作品にも通じていると指摘され、ドストエフスーを読む根幹の視点を与えてくださいました。
 そしていま、日本でドストエフスキーが広く読まれるようになっていることについて、小林先生のドストエフスキーの仕事の決定的な貢献もお話し下さいました。

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