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事務局ごよみ(21) 初物に身交ふ 坂口 慶樹
事務局ごよみ(21) 初物ふ 坂口 慶樹 六月、鮎釣りが各地で解禁された。池田雅延塾頭によれば、小林秀雄先生は毎年、この日を待ちかねたように京都嵯峨にある鮎料理の老舗「平野屋」へ走られたそうである(「随筆 小林秀雄 十八 平野屋の... -
事務局ごよみ(20) 言葉と心 入田 丈司
事務局ごよみ(20) ~~今月の「交差点」より~~ 言葉と心 入田 丈司 まもなく梅雨入りですが、先日までは、早くも夏の到来を思わせるような気候が続きました。 今月は、お二人の方から講座「小林秀雄『本居宣長』を読む」第三十五章、第... -
福井 勝也 <感想> 「菊池寛論」
●福井 勝也 令和六年(二〇二四)五月十六日 <小林秀雄と人生を読む夕べ> 第一部 小林秀雄山脈五十五峰縦走 第十三峰「菊池寛論」 (「小林秀雄全作品」第9集所収) 四月期の本欄「交差点」に初めて投稿させて頂いた。 三月の講座「正宗白鳥... -
金森 いず美 <感想> 第三十六章 「人に聞かする所、もっとも歌の本義」
●金森 いず美 令和六年(二〇二四)五月九日 <小林秀雄「本居宣長」を読む> 第三十六章 「人に聞かする所、もっとも歌の本義」 五月の「小林秀雄『本居宣長』を読む」は、第三十六章を読みました。「『人に聞かする所、もつとも歌の本義』という主... -
大江 公樹 <感想> 第三十六章 「人に聞かする所、もっとも歌の本義」
●大江 公樹 令和六年(二〇二四)五月九日 <小林秀雄「本居宣長」を読む> 第三十六章 「人に聞かする所、もっとも歌の本義」 講義の冒頭で池田塾頭は「小林秀雄を読むと元気になる」と述べられて、塾頭が学生時代から小林秀雄の著作を読み、そのつ... -
事務局ごよみ(19) 正宗白鳥と「想像力」、そして「漢意」 橋岡 千代
事務局ごよみ(19) ~~今月の「交差点」より~~ 正宗白鳥と「想像力」、そして「漢()」 橋岡 千代 目に青葉 山ほととぎす 初かつを……皆さんも新緑の風を楽しんでいらっしゃることと存じます。 さて、今号の「交差点」には、三月の講義... -
金森 いず美 <感想> 第三十五章 「初めに文ありき」
●金森 いず美 令和六年(二〇二四)四月四日 <小林秀雄「本居宣長」を読む> 第三十五章 「初めに文く作れるもの」であったことを、「続紀歴朝詔詞解」序文に記された宣長の文章から拾い上げられます。また、宣長が、「神代紀」の「天ノ石屋戸ノ段」... -
大江 公樹 <感想> 第三十五章 「初めに文ありき」
●大江 公樹 令和六年(二〇二四)四月四日 <小林秀雄「本居宣長」を読む> 第三十五章 「初めに文ありき」 第三十五章は宣命についての話から始まります。池田塾頭は宣命について、どんな内容を読み上げるかではなく、どういふ風に聴き取つてもらふ... -
事務局ごよみ(18) 小林先生の文章は「散文」ではない、「詩」なのだ! 入田 丈司
事務局ごよみ(18) ~~今月の「交差点」より~~ 小林先生の文章は「散文」ではない、「詩」なのだ! 入田 丈司 三月も終わろうとしていますが身にこたえる寒さが続き、いっそう満開の花々が待ち望まれます。 今号に掲載されました「交差... -
金森 いず美 <感想> 「正宗白鳥」
●金森 いず美 令和六年(二〇二四)三月二十一日 <小林秀雄と人生を読む夕べ> 第一部 小林秀雄山脈縦走 「正宗白鳥」(「小林秀雄全作品」第3集所収) 三月の「小林秀雄と人生を読む夕べ」では、「正宗白鳥」が取り上げられました。私の住む...