小林秀雄「本居宣長」を読む
「本居宣長」は小林先生が六十三歳から七十五歳までの十二年六か月をかけて書かれた畢生の大作です。江戸時代の古典学者本居宣長の学問は、「源氏物語」や「古事記」に「私たち日本人はこの人生をどう生きればよいのか」を尋ね、教わろうとした「道の学問」なのだと言われ、全五十章に思索の限りを尽くされました。
私たちの塾ではその五十章を一回に一章ずつひらき、それぞれの章に宣長の言葉はどういうふうに引かれているか、そして小林先生は、それらの言葉にどういうふうに向き合われているかを読み取っていきます。むろん毎回、「私たち日本人は、この人生をどう生きればよいか」をしっかり念頭においてです。
令和8年5月の講座ご案内
●5月7日(木)19:00~21:00
小林秀雄「本居宣長」を読む
「本居宣長補記Ⅰ」その三
小林先生の「本居宣長」には二部構成の「補記」があり、昭和52年10月の『本居宣長』刊行から4年6カ月後、昭和57年4月に刊行されて今では「小林秀雄全作品」(新潮社刊)の第28集にも入っていますが、私たちの「私塾レコダ」では「本居宣長」の全五十章に続いて先々月から「本居宣長補記Ⅰ」「同Ⅱ」を読み始め、前回の4月2日には「補記Ⅰ」の第二節、「小林秀雄全作品」で言えば第28集の266頁から283頁までを読み、今回はこれに続く第三節、「小林秀雄全作品」第28集の283頁から300頁までを読みます。主たるテーマは宣長の「真暦考」で、中国にならって暦法が行われだした推古天皇の時代以前の日本の古代人の心にも暦の観念はおのずから備わっていたはずだという宣長独自の霊妙な仮説です。
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