事務局ごよみ– category –
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事務局ごよみ(21) 初物に身交ふ 坂口 慶樹
事務局ごよみ(21) 初物ふ 坂口 慶樹 六月、鮎釣りが各地で解禁された。池田雅延塾頭によれば、小林秀雄先生は毎年、この日を待ちかねたように京都嵯峨にある鮎料理の老舗「平野屋」へ走られたそうである(「随筆 小林秀雄 十八 平野屋の... -
事務局ごよみ(20) 言葉と心 入田 丈司
事務局ごよみ(20) ~~今月の「交差点」より~~ 言葉と心 入田 丈司 まもなく梅雨入りですが、先日までは、早くも夏の到来を思わせるような気候が続きました。 今月は、お二人の方から講座「小林秀雄『本居宣長』を読む」第三十五章、第... -
事務局ごよみ(19) 正宗白鳥と「想像力」、そして「漢意」 橋岡 千代
事務局ごよみ(19) ~~今月の「交差点」より~~ 正宗白鳥と「想像力」、そして「漢()」 橋岡 千代 目に青葉 山ほととぎす 初かつを……皆さんも新緑の風を楽しんでいらっしゃることと存じます。 さて、今号の「交差点」には、三月の講義... -
事務局ごよみ(18) 小林先生の文章は「散文」ではない、「詩」なのだ! 入田 丈司
事務局ごよみ(18) ~~今月の「交差点」より~~ 小林先生の文章は「散文」ではない、「詩」なのだ! 入田 丈司 三月も終わろうとしていますが身にこたえる寒さが続き、いっそう満開の花々が待ち望まれます。 今号に掲載されました「交差... -
事務局ごよみ(17) 「新撰・私撰、私たちも『萬葉』集歌百首」に、みなさまのご推薦をお待ちします! 橋岡 千代
事務局ごよみ(17) 「新撰・私撰、私たちも『萬葉』集歌百首」に みなさまのご推薦をお待ちします! 橋岡 千代 池田雅延塾頭の「新潮日本古典集成で読む『萬葉』秀歌百首」は今年の十一月で最後の百首目を迎えます。 そこで、令和七年一月... -
事務局ごよみ(16) 自分の身丈に、しっくりあった思想 村上 哲
事務局ごよみ(16) 自分の身丈に、しっくりあった思想 村上 哲 ――この誠実な思想家は、言わば、自分の身丈に、しっくりあった思想しか、決して語らなかった。(「本居宣長」第二章、新潮社刊「小林秀雄全作品」第27集p.39) 『本居宣長』と... -
事務局ごよみ(15) ベルグソンの言う「持続」-「集中力と持続力」に寄せて- 有馬 雄祐
事務局ごよみ(15) ベルグソンの言う「持続」-「集中力と持続力」に寄せて- 有馬 雄祐 「我々は我々に対してよりもむしろ外界に対して生き、考えるよりもむしろ語る。我々は自ら行動するよりもむしろ『行動される』。自由に行動するということ... -
事務局ごよみ(14) 塾とは何か 本多 哲也
事務局ごよみ(14) 塾とは何か 本多 哲也 「小林秀雄に学ぶ塾(山の上の家塾)」を知ったのは、令和四(2022)年の正月のことである。その前年の秋に『本居宣長』を読んでいた私は、読み終えたとは言え、多くの疑問が曖昧なまま残っている状... -
事務局ごよみ(13) 小林秀雄素読塾のご案内~『源氏物語』を原文で読む~ 謝 羽
事務局ごよみ(13) 小林秀雄素読塾のご案内~『源氏物語』を原文で読む~ 謝 羽 「人の心というものはだいたい、漢書に書いてあるような、ひととおりのそっけないものではない。深く思いつめるようなことがあるときに心は、なんやかやと煩わしく... -
事務局ごよみ(12) 小林秀雄と歩む人生 安達 直樹
事務局ごよみ(12) 小林秀雄と歩む人生 安達 直樹 細胞生物学を長くやっている私にとって、細胞を観察するのは、とても幸せな時間だ。細胞には一つとして同じ形がないどころか、生きている細胞は刻々と形を変えるので飽きることがない。 身...