令和8年4月のご案内
令和8年4月の≪私塾レコダ l’ecoda≫三講座は、次のように開きます。
講師 池田 雅延
●4月9日(木)19:00~21:00
*ご注意下さい、
「小林秀雄と人生を読む夕べ」はこれまで毎月第3木曜日に開講してきましたが、令和8年度4月からは毎月第2木曜日に行います。どうかお間違えのないよう、今後とも皆さまのご参加を楽しみにお待ちしています。
小林秀雄と人生を読む夕べ
第一部 小林秀雄山脈五十五峰縦走
第三十四峰「私の人生観」(「小林秀雄全作品」17集所収)
昭和二四年(一九四九)一〇月発表 四七歳
「私の人生観」は、元はと言えば講演録です、しかし、講演の速記がそのまま文章化されたというものではありません。講演で話されたことを基にして全面的に書き下ろされたと言ってよく、しかも、私の人生観はこうこう、こうですと、手際よく説明するのでもありません、「人生観」の「観」という言葉はどういう歴史をもっているかを仏教の「観法」について考えることから始め、明恵上人の画像や宮本武蔵の言葉に、人間を質実に生かす「観」の現れを見ます。こうして小林先生に言われてみると「観」は「心眼」に近いとも思えますが、優れた画家は肉眼を鍛え、拡大した視力で物を見る、そういう画家によって描かれた海や薔薇は、見る者に視力の改革を迫ってくる……、そう説いて、美を観る眼によって大きくひらける人生へと読者を誘います。
第二部 小林秀雄 生き方の徴(しるし)
「観」という言葉
今回の第一部で「観」という言葉は小林先生によって多角的に考察され、掘り下げられていることを知りますが、私たちは第二部でも「観」という言葉に眼を配り、「見」「視」「覧」なども視野に入れてみることによって「観」の「観」たる所以を嚙みしめたいと思います。
●4月2日(木)19:00~21:00
小林秀雄「本居宣長」を読む
「本居宣長補記Ⅰ」
小林先生の「本居宣長」には二部構成の「補記」があり、昭和52年10月の『本居宣長』刊行から4年6カ月後の昭和57年4月に刊行されて今では「小林秀雄全作品」(新潮社刊)の第28集にも入っていますが、私たちの「私塾レコダ」では「本居宣長」の全五十章に続いて先月から「本居宣長補記Ⅰ」「同Ⅱ」を読み始めています。
前回の3月5日には「補記Ⅰ」の序論とも言える第一節を、「小林秀雄全作品」で言えば、第28集「本居宣長 下」の257頁から266頁前半までを読み、今回はこれに続く第二節、「小林秀雄全作品」第28集の266頁後半から276頁までを読みます。
●4月23日(木)19:00~21:00
新潮日本古典集成で読む「萬葉」秀歌百首
今月の「秀歌」は次の二首です。
あをによし 奈良の都は 咲く花の
にほふがごとく 今盛りなり
小野老[328]32
験なき ものを思はずは 一坏の
濁れる酒を 飲むべくあるらし
大伴旅人[338]33
・末尾の[ ]内は新潮日本古典集成『萬葉集』の歌頭に打たれている
『国歌大観』の歌番号、その次の数字は今回の秀歌百首の通し番号です。

