[新潮日本古典集成で読む 「萬葉」秀歌百首]

 新潮日本古典集成で読む 「萬葉」秀歌百首

 この「『萬葉』秀歌百首」講座だけは小林先生の作品を直接読むのではなく、「萬葉集」研究の第一人者、筑波大学元教授の伊藤博先生が撰んで遺された「『萬葉』秀歌百首」を「新潮日本古典集成『萬葉集』」の註釈に照らして読んでいきます。講師池田雅延はその「新潮萬葉」の担当編集者として十五年間、伊藤先生をはじめとする註釈者五人の先生方を補佐しました。
 小林先生は、「蘇我馬子の墓」(「小林秀雄全作品」第17集所収)の最後で、こう言われています。――大和三山が美しい。「万葉」の歌人等は、あの山の線や色合いや質量に従って、自分達の感覚や思想を調整したであろう。取り止めもない空想の危険を、僅かに抽象的論理によって支えている私達現代人にとって、それは大きな教訓に思われる。……
 令和8年3月の講座ご案内

●3月26日(木)19:00~21:00
   新潮日本古典集成で読む「萬葉」秀歌百首

   今月の「秀歌」は次の二首です。


    近江あふみうみ 夕波千鳥 が鳴けば
     心もしのに いにしへ思ほゆ
              柿本人麻呂[266]30

    田子たごの浦ゆ うちでて見れば 真白ましろにぞ
     富士の高嶺に雪は降りける
              山部赤人[318]31

  ・末尾の[ ]内は新潮日本古典集成『萬葉集』の歌頭に打たれている   
   『国歌大観』の歌番号、その次の数字は今回の秀歌百首の通し番号です。
 
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